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Yes We Dance!プロジェクト in パリ(パフォーマンス編②)

更新日:9月25日

(続き)なんと!!!雨です!!!大雨です!!!

本番直前に大雨が降りました。人間だけであれば雨の中、気力で踊ることはできるかもしれません。しかし、今回はAIロボットと一緒に踊るのです。雨はいけません。


みんなで雨宿りをしながら懸命に晴れるように祈りました。すると、、、晴れました!!!ロボットが動けるように地面の水たまりをみんなで掃除して本番の会場をつくります。


それまでの雨を忘れてしまうくらい晴れ間がでた頃に日本チームのパフォーマンスが始まりました。


一曲目は「安里屋ユンタ」

沖縄の曲で方言や節回しが特徴的な曲です。Whillに乗った中村さんのソロから始まり、私(遠田)が途中から希望をイメージした光を持って登場します。「てあわせ」を通して異なるふたりが出会う喜びや、重なるエネルギーを表現しました。



二曲目は「赤とんぼ」

国立長寿医療研究センター加藤先生のヴァイオリンの生演奏が響き渡ります。日本の代表的な童謡の中で、フランスの青、白、赤のトリコロールカラーの布がステージを通り過ぎます。

(動画から抜粋)


そこには、Mobyに乗った秋田先生の姿が。誰よりもMobyとの表現を追求していた秋田先生とロボットはお互いを活かし合いながら、とても美しい赤とんぼとなりフランスの空を飛びます。



そのまま「ひこうき雲」へと続きます。

ひこうき雲となって西先生や平田先生も登場します。もちろん西先生は練習と同じようにはやりません。突然、客席にいたお客さんを招き入れ、一緒に飛びはじめました!



その姿を見て、私もお客さんをお誘いし、一緒に踊りました。Whill、Moby、おとな、子ども、さまざまなひこうき雲が国境を越えて空を飛び回ります。フランスでもはじめての人と表現の中で出会う楽しさを実感し、いつものダンスフィールドのワークショップのような

空間になりました。



最後の曲は「Festivo」映画「座頭市」の曲です。

加藤先生、霜鳥先生、初雁さん、カナダチームが参加し、これまでとガラッと変わったアップテンポな曲に合わせて、日本らしい柄の布と踊ります。



人間ならではの柔らかい動きや、ロボットにしかできないまっすぐな動き、またロボットと人間が一緒だからできる立体的な動きなどが組み合わされたダイナミックな作品になりました。


日本チームの作品は、日本らしさの中に国境を超えた繋がりを感じられるパフォーマンスになったのではないかと思います。日本のパフォーマンスが終わるとフランスチームのパフォーマンスです。フランスで研究しているVoltingの動きを駆使し、演劇を見ているような物語性のある素敵なパフォーマンスでした。



最後はフランスチームの曲に合わせて会場全体でYes We Dance!



ダンスにはさまざまな壁を超えて人と人をつなげる力があると信じています。そこにロボットが加わることでその幅はさらに広がっていたように思いました。これから、さらにたくさんの人が踊りたいと思えるような社会を目指して世界各国の他分野の方々とも協力しながら、ダンスフィールドの活動を広げていきたいです。

 Yes We Dance!


(写真:藤原明莉/東北大学/パリ・サクレー大学 文:遠田ひな乃)


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